ありがとうロッキー

「９番のロッキーアピール、これが引退レースです」
ゲートで流れたそんな実況に「最後なんだ…」
と改めて感じました

山崎厩舎に転厩してきてから４年もの月日が流れ
彼も今では９歳になりました

年をとっても変わらない馬体のハリ
入厩当時から変わらない頬の大きさ
女好きなのも相変わらずの元気いっぱいの馬

何よりも厩舎に重賞を勝つという喜びと
さまざまな話題を与えてくれた大きな存在でした

８歳にして重賞を制覇するんですから驚きもひとしおです

自分にとってはフランスで取った電話で
「ロッキー勝ったぞ！！」なんて言われ
喜びをぶつける場所がなくて困ったのを思い出します

そんな「彼の与えてくれたもの」を思い浮かべていた中
ゲートが切られました

スムーズなスタートで得意の位置につけたロッキーアピール
バックストレッチを気持ちよさそうに走る姿を見ながら
「浦和の向正面を走るロッキーを何回も見たな～！」そんなことを思っていました

３コーナー
「まだいける」

４コーナー
「どーなる！？」

最後の直線
まだ先頭で粘るロッキーアピール

残り１００メートル
勢いのついた後続の２頭に交わされ惜しくも３着


よく頑張った


ゴール直前で「そんなうまくはいかないよー」なんて人をバカにしながら走っていたのかな

予想を裏切って勝ちもせず、逸走もせず
３番人気の３着、今回は予想通り

きっとこれからの乗馬生活に余力を残したんでしょう

地方に来てから２８戦６勝
走ったり、ぜんぜん走らなかったり

１つ１つのレースにいろんな思いが詰まっています

それもまた競馬の楽しみ方なんですね

いつかまたそんな馬に出会えるのが楽しみです

以上、ロッキーアピール号はこのレースで引退となります
今まで応援ありがとうございました