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立飲み屋 ”馬糧庫”

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Hiromi Racing Staff Blog***

競走馬の健康問題 

昨日、珍しくトレセンで馬についての講習会がありました
オーストラリアで獣医師、栄養学者、ブリーダーをしているというブラッドハンプトン博士が講義をしてくれるという事で、足を運んできました



議題は『競走馬の健康問題』

ポイントは「胃潰瘍」「コズミ」「蹄の問題」「飼料の品質」とういことで、2時間程度の講義となりました

中でも話題に持ち上がったのが馬の胃潰瘍

馬も人と同じようにストレスを感じ胃潰瘍になったり、消化器官の構造上胃潰瘍になりやすいという話を以前に聞いた事があったのですが、博士もやはり同じような話をしていました

実際に胃潰瘍が馬にもたらす影響は、食欲不振や馬の苛立ちなど管理する人間にとって頭を悩ませる事ばかりです
そのために参加した調教師、厩務員、獣医師からは質問が相次ぎました

博士いわく胃潰瘍の発生防止、改善に手っ取り早いのは馬が生活する環境を変えるのが一番との事で、一例として下の写真のように壁で囲まずに馬房を広くし馬同士が認識しあえる環境を作るということがあげられました
確かに広くて明るい馬房です
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そして放牧地にグループを作り、放牧するということも
理想的ですね
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聞いていて思ったのですが、こういった事はここのトレセンで可能な事なのでしょうか?
放牧する為の広大な土地や、広い馬房を作る為の敷地はトレセンにはありません
それより馬房の改築をする許可が主催者や管理者からおりるのでしょうか…

そもそも日本の厩舎とオーストラリアでの厩舎というものの考え方が大きく違うのではないかと思います
日本では中央、地方競馬ともトレセンの中の厩舎施設を主催者などから借り、そこで馬を預かります

私はフランス、アイルランドに研修で滞在していましたが、ヨーロッパの厩舎もオーストラリアと同様に日本とは異なり、ほとんどの調教師が自分の敷地の中にある厩舎で馬を預かっていました

そういった異なる状況の中で施設を変えていくのはなかなか思うように行かない事ばかり
コストの事もあるし…
みんな頭では理解していても…といった様子でした

馬が生活する環境という面においては、やはり海外との差があることは確かだと思います
しかしそれ以外で馬にしてあげられる事を考えていくのが、日本のホースマンとして必要な事ではないでしょうか
その上で将来トレセンの環境が馬の生活にとってストレスの少ないものになっていけば、海外の厩舎にも引けを取らない馬作りができていくのではないかと思います

日本での講義は今回が初めてと言う博士でしたが、関係者からの色々な質問を受け、日本とオーストラリアの馬の置かれている環境の違いを感じたのではないでしょうか
そういったことを踏まえ定期的にこういった講習会が開かれればもっと具体的な話が聞けるのではないかと思いました

馬についての話には終わりがないですね
それがこの仕事のいいところ

色々考えすぎて胃潰瘍になりそうな参加者の為に癒しの手提げ袋が配られました^^

コレは使える!!
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浦和競馬遠征(04/29) 

29日、浦和競馬開催4日目の遠征予定馬は3頭です

3R  ⑧ アクアダンサー
6R  ⑤ プロキシーファイト
10R ⑦ ナムラワカバ


出走馬詳細、競走結果はコチラ
※携帯の方はコチラから

本日の開催情報は
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出走予定  /  tb: 0  /  cm: 0  /  △top

キョウエイプレアー/1着 

2010年04月28日(水)
浦和 第2競走 3歳
ダート1400m(雨/不良)
http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/RaceMarkTable?k_raceDate=2010%2f04%2f28&k_raceNo=2&k_babaCode=18
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